12日 10月 2023
英国ではピーナッツを日常的に食べていないにも関わらず、ピーナッツアレルギーを発症する人が一定の割合で確認されていました。その原因を調査していくと、発症した人の約90%の人がピーナッツの成分を含むベビーオイルを塗っていました。ベビーオイルに含まれる成分が肌から入り、免疫がピーナッツをアレルゲンの情報として記憶してしまうと、次回からは免疫が過剰反応を起こしてし、ピーナッツアレルギーになってしまいます。 肌ではなく、口から入ったアレルゲンは免疫に反応しにくいように体が記憶します。体の維持に必要な栄養素で過剰な反応が起こりにくくするためです。ピーナッツを食べる頻度が多かった赤ちゃんは、まったく食べなかった赤ちゃんと比較してピーナッツアレルギーの発症率が低いというデータも出ています。とても残念なことですが、最近では小麦タンパクを含む洗顔石鹸でも同じような被害が出てしまいました。石鹸に含まれる小麦タンパクが肌から侵入して、石鹸を使った人が小麦アレルギーを発症するという事態に陥ってしまいました。 バリア機能が弱って、肌荒れしていたり、小傷があると、アレルゲンが侵入しやすくなってしまいます。しっかりとしたケアで肌の健康状態をキープすることで、アレルギーになる可能性は減らせると考えられます。 余談ですが、私は重度の花粉症で、最近では杉の花粉に似たシラカバ、ハンノキでも反応するようになってきました。まだそれらに近い構造を持つとされる、トマト、モモを食べても反応するようになってしまいました。交差反応と言うそうです。そのためアレルギー反応を抑える薬が欠かせません。子供のころに花粉を少しでも食べて、スキンケアをちゃんとしていたら少しは軽減できたのかもしれない!などと考えてしまいます。 話を戻しますと、肌のバリア機能を守るスキンケアが大切です。食べかすが口の周りや手についたままだと、アレルゲンが肌から入ってしまうかもしれませんので清潔に。